京都・祇園祭の宵山(14~16日)を前に、夜を彩る駒形提灯(ちょうちん)の明かりをどうするかで各山鉾(やまほこ)の対応が分かれている。 消費電力の少ない発光ダイオード(LED)の電球に取り換える動きもあれば、「LEDだと目立たず、雨にも弱い」と以前の蛍光灯に戻す山鉾も。節電の意思を示すか華やぎを大切にするのか、町衆にとって悩みどころのようだ。 宵山の3日間、京都市中心部の南北1キロ、東西700メートルの範囲の通りに並ぶ山鉾32基に夕刻、提灯がともる。祇園囃子(ばやし)が響き、祇園祭で最も風情ある光景だ。 山鉾の一つ、菊水鉾は東日本大震災に伴う関西電力の節電呼びかけで、提灯82個の電球を、町会所の照明などと合わせ、約40万円かけてすべてLEDに交換した。消費電力は昨年までの白熱灯の1割程度。熱を帯びにくく、長持ちするのが特長という。 「大災害があった今年も祭りができることに感謝し、節電の意思