EU=ヨーロッパ連合は、ベルギーで開かれた首脳会議で、先月フランスで起きた一連のテロ事件を受けて域外との国境管理を厳しくすることや、過激な思想が広がるのを防ぐことなど、テロ対策を強化していくことで一致しました。 EUは12日、ウクライナ情勢やギリシャの金融支援などを話し合うため、ベルギーのブリュッセルで開かれた首脳会議で域内のテロ対策についても協議し声明を発表しました。 この中で先月、フランスのパリで新聞社が襲撃されるなどして17人が犠牲になった一連のテロ事件について「EUの核心となる表現の自由や民主主義といった基本的な価値や人権を標的にしたものだ」と改めて非難しました。 そのうえで、シリアなどに渡航しイスラム過激派組織に参加した戦闘員などが域内を自由に移動できないように、旅客機の搭乗客のデータをEU各国が共有する制度を導入することや、域外との国境管理を厳しくすることなどを早急に進めていく