世の中の多くのマイホーム購入・賃貸比較シミュレーションでは、コストのみの単純比較であることが多く、資産運用の基本的理論の視点が欠如している。 2. 一般的に不動産資産クラスはミドルリスク・ミドルリターンで、株式資産クラスよりも低い。国内不動産クラスは人口減・世帯数減がネガティブに働く可能性が高いし、欧米に比べて中古住宅の資産価値が低い。 3. 不動産投資の中でも、マイホーム購入は一点集中投資なので分散効果が効いておらず、 上場不動産投資信託(REIT)などに比べてリスクが高い。マンション一室購入の場合は、修繕・建て替えリスクもある。 4. ほとんどの人にとって、マイホーム購入を行うとアセットアロケーションの中で不動産資産クラスの割合が過大になる。 5. 住宅ローンを使ったマイホーム購入はレバレッジ投資。期待リターンの向上効果はあるが、それ以上にリスクが高くなり、効率的フロンティアからは乖離