(北海道新聞) 【小樽】おたる水族館(小樽市祝津3)に13日、旭山動物園(旭川)からゴマフアザラシの雄「カナメ」(17歳)が仲間入りした。おたる水族館にいる雌とのペアリングを目指す。現在は新しい環境に慣れさせるため、他のアザラシとは別のプールで飼育している。 日本動物園水族館協会(東京)が進める種保存事業の一環で、血統の偏りを避けるため、旭山動物園から打診があった。おたる水族館によると、アザラシは毎年繁殖できるが、特定のペアの子供が増える傾向にあるという。感染症などで絶滅させないためにも、今回初めて旭山動物園とアザラシを交換。おたる水族館からは13歳の雄「マンタロー」が送られた。 角川雅俊海獣飼育課長は「来年以降、カナメの元気な子供を見られるのを楽しみにしている。期待の新顔です」と話していた。(石井慧)