(月刊「正論」7月号より) 井上 六月号に引き続き、博覧強記の芸人、居島一平さんにお話を伺っていきます。先月号では、ご両親があさま山荘事件をきっかけに出会われた話や、大学生時代の新左翼運動との関わりについて、色々と中身の濃いお話を聞きました。 居島 その言い方だと私があちら側の活動家みたいな風に誤解されてしまいますよ(笑)。 井上 それはそうだ。失礼失礼。とはいえボリューム満点な話をここで振り返るとスペースが無くなってしまいますから、詳しくは六月号をお読みいただくということで。 居島 よろしくお願いします。 井上 さて一平ちゃん。前回は少年時代にも面白い話があるという前振りでしたが。 居島 まずは小学生の頃から振り返りましょうか。父が朝日新聞社の記者で、母も同社の校閲担当だったということはお話ししましたよね。 井上 そうそう。ずいぶん〝進歩的〟なご家庭だったという(笑)。 居島 またそうや