韓国の革新系最大野党「共に民主党」の李在明代表=8月18日、ソウル(EPA時事) 巨大野党の根拠なき疑惑 李在明代表をはじめとして韓国最大野党の「共に民主党」の指導部が総出動して「尹錫悦政権が戒厳を宣布しようとしている」と主張している。 彼らが挙げる“状況証拠”はこれだ。まず、尹大統領の高校(冲岩高)の先輩、金龍顯(キムヨンヒョン)元警護処長の国防部長官(国防相)任命が始まりだ。次に先月、乙支訓練(米韓合同軍事演習)を控えた閣議で大統領が「反国家勢力が暗躍」「国家総力戦態勢が必要」との発言も問題にされた。突然の金龍顯氏の国防長官抜擢(ばってき)が反国家勢力掃討を口実にした戒厳体制準備の手順だという話だ。 結局、李代表が1日、与野党代表会談の冒頭発言で戒厳説に言及すると、与党からは具体的な証拠を出せと迫った。野党は冲岩高OBの秘密会合を追加で提起した。同高出身の李祥敏(イサンミン)行政安全部