TPRはカーボンナノチューブ(CNT)を添加し発電効率を高めた摩擦発電シートを開発した。シートの高誘電化・薄膜化により効率良く発電できる。自動車のエンジンやモーター、タイヤなど振動部で発生する未利用エネルギーを回収・発電できる。車載センサーの電源などでの活用を想定。環境負荷低減につながる技術として自動車メーカーなどに採用を働きかける。 摩擦発電シートは高い伸び率を持つCNTの特性を生かし、正極・負極の2種類のシート間の伸縮差による摩擦で発電する。今回、タイヤやホイールなど15―50ヘルツの高周波数域の振動エネルギーを回収しプラスマイナス50ボルト以上の電力を生成した。整流化して近距離無線通信規格「ブルートゥース」通信を可能にした。 発電シートは誘電率や面積が大きく、薄膜化するほど発電効率が高くなる。ゴム素材にCNTを配合することで厚さを約0・2ミリ―0・3ミリメートルと薄型化。高い耐久性を
