山本太郎の事件の第一報を知った時、それは昨日も書いたようにインターネットのニュースのヘッドラインの情報だけだったけれども、「天皇に手紙? この民主主義の時代に何やってんだ」と思った。その後、田中龍作を代表とする「小沢信者」どもが「山本太郎=田中正造」などとして山本を持ち上げているのを知った時には、一般には「リベラル・左派」とされる彼らが、「権力者である参議院議員の山本太郎が、一象徴に過ぎず何の権力も持たない天皇に『直訴』する」ことのおかしさを全く解していないことに怒り心頭に発したのである。 もう一つ、山本太郎の妄動で思い出したのは、小学生高学年の時分、集団登校をしている時に、下級生同士の言い争いで聞かれた、「じぶん(=お前)、そんなに偉いんか。総理大臣より偉いんか。テンノーヘーカより偉いんか」という言葉だった。当時の小学生は、親が少なくとも学歴の途中までは戦前教育を受けたことのある人である