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ブックマーク / www.h-yamaguchi.net (13)

  • 「45歳定年制」を実現させたいなら - H-Yamaguchi.net

    サントリーホールディングスの新浪剛史社長が経済同友会の夏季セミナーで、45歳定年制を提唱したとして一部で話題になっている。 45歳定年制導入を コロナ後の変革で―サントリー新浪氏(時事通信2021年9月9日) 記事だけでは具体的な内容はわからないが、上記報道では「社会経済を活性化し新たな成長につなげるには、従来型の雇用モデルから脱却した活発な人材流動が必要」「会社に頼らない姿勢が必要」と述べたようなので、よくある「給料の割にパフォーマンスが悪い中高年社員を追い出して若い元気な人と優秀な一部の人だけ残したい」という類の考え方であるようにみえる。 「よくある」というのは、この種の考え方は別に珍しくも新しくもないからだ。自分に能力があると考えがちな若い社員がジョッキを片手に盛り上がる典型的な居酒屋談義のネタだ、という前者の点はひとまず措くとして、少なくとも後者の「新しくない」という点でいえば、そ

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    kaos2009
    kaos2009 2021/09/12
  • 2018年の「ローラーボール」 - H-Yamaguchi.net

    運動部出身ではあるものの基的にスポーツにはあまり興味ないのでここでもあまり取り上げないのだが、今年度のゼミのテーマが「スポーツとメディア」なので、やはりこの件は見過ごすわけにはいかない。 大学アメフト頂上対決で行なわれた不可解で危険なプレー (三尾圭 - Yahoo!ニュース個人 2018年5月7日) 反則3度のアメフト日大選手、関東学連が異例の処分 (朝日新聞2018年5月10日) 6日の試合で日大の守備選手は関学大攻撃の1プレー目、関学大のクオーターバック(QB)がパスを投げ終えた数秒後に背後からタックル。QBはそのプレーで負傷退場した。日大の守備選手はその後のプレーでも不必要な乱暴行為を続け、5プレー目で退場処分となった。 もちろん興味位で取り上げるつもりはない。特に怪我をされた学生の方の快癒を心よりお祈りする。 5月6日に行われた試合でのできごとだ。動画がYouTubeで公開さ

    2018年の「ローラーボール」 - H-Yamaguchi.net
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    kaos2009 2018/05/17
    “ルールに基づくラフプレーと悪質な反則” 観客の期待
  • 「ネトウヨ」より「ジジウヨ」がこわい - H-Yamaguchi.net

    今日は69回目の終戦の日だ。政府主催の全国戦没者追悼式のほか、各地でいろいろなイベントが開かれただろう。この暑さは式典の類に好適とはいいがたいが、この夏の真っ盛り、盆休みに合わせたかのようなこのタイミングは、日人の季節感に妙にマッチしているようにも思う。というわけで、最近思うことをつらつらと書いてみる。 以下はきちんとしたデータや理論で裏付けた話ではない。この種のテーマはタッチーなのでことばの定義とかめんどくさいが、そのあたりも割とふわっとしたままでいく。高齢者層、もう少し広げて中高年層の間に勇ましげな論調がめだつなあ、みたいな印象論、という前提でご理解願いたい。 記事タイトルの「ネトウヨ」「ジジウヨ」は釣りっぽいが、主に語呂のよさで選んだ。世間でどういうニュアンスで受け取られているかは一応承知しているが、個人的に特段貶める意図はない。「ジジ」ということばは高齢の男性を意味するわけだが、

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    kaos2009 2014/08/16
  • 『日本人はなぜ謝りつづけるのか』 - H-Yamaguchi.net

    中尾知代著『日人はなぜ謝りつづけるのか―日英〈戦後和解〉の失敗に学ぶ』(NHK出版、2008年) ひとことでいうと、かなり読みにくいだ。文章が、ではなく、内容が。難しいことが書いてあるからではなく、なかなか受け入れにくい内容だから。ある意味、非常に感情を逆撫でされるだといえる。つい感情的に反発したくなる。たぶん、同様に感じる人は多いだろう。だが、というか、だからこそ、このは読まれるべきだ。そうだそうだと膝を打つ人だけではなく、なんだこれはと腹を立てる人にも。 実際、私もうんうん苦しみながら読んだ。内容てんこ盛りで消化しにくいのもさることながら、納得のいかない部分が多々あってつっこみを入れたくなる。読み終わって「あーすっきり」というではない。でも読み終わってつらつら考えているうちに「ああそういうことか」という感じになってくる。そういうだ。以下、感想文。 著者は、第二次大戦時の捕虜

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    kaos2009 2013/12/29
  • 自分が「凡庸な悪人」かもしれないという自覚について - H-Yamaguchi.net

    手短に。2013年9月21日付朝日新聞「耕論」欄に「不良図書と呼ばれて」というのが出ていた。最近話題になった「はだしのゲン」問題について、デザイナーの高橋ヨシキさん、精神科医の斎藤環さんが論じているのだが、この中で「「臭いものにフタ」よほど有害」というタイトルがついた高橋ヨシキさんの主張が面白かった。 以下、一部引用。 「国民的」にみんなが無批判に乗っかっていく風潮と、そんなヌルい状況を揺さぶるような表現を「過激だ」といって排除したがる風潮はコインの裏表で、それを支えているのは、映画を、「泣いた」「笑った」ではなく、「泣けた」「笑えた」と評するタイプの人たちです。 彼らにとっての表現は、自分が気持よくなるためのツールでしかない。映画「美女と野獣」を見て「泣けた」とか言うわけですよ。だけど自分が、野獣を「殺せ」と取り囲む側の人間かもしれないということには想像が及ばない。 リンカーンの偉大

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  • H-Yamaguchi.net: 人道・人権大使の 「シャラップ!」より問題なのは

    最近はネットのおかげか暴言ネタに事欠かない(ちっともありがたくないが)。暴言に対して当に怒ったり悲しんだりしている人もたくさんいるのだろうが、どうも見ていると、ネタとして消費されている場合の方が多いような風情が感じられなくもない。「他人の不幸は蜜の味」などというが、他人の暴言も、何の味かはともかく、人々がおいしく召し上がるもののようだ。特に有名人やら政治家やら官僚やらの暴言は、ひときわ美味らしい。昨今の「大漁」ぶりにマスメディアの方々も笑いが止まらないのではないかと想像する。 都知事の件、大阪市長の件がネタとして消費され尽くした後の暴言界で今、話題の中心となっているのはおそらく、復興担当だった官僚のツイッター発言炎上事件だろう(この件)。しかし、それにやや隠れたかたちになってはいるものの、私としてはむしろ、こちらに注目したい。 「日の人権大使が国連で暴言 「シャラップ」」(共同通信20

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  • なぜTOEFL義務付けなどという発想が出てくるのか - H-Yamaguchi.net

    自民党教育再生実行部が大学入試にTOEFL義務付けを提言したと報じられたのは、しばらく前のことだった。これが夏の参院選の公約になるらしい。 「「大学入試にTOEFL義務付けを」 首相に自民提言」(朝日新聞2013年4月8日) 提言自体は公開されておらず、報道だけでは内容がよくわからないので、放置していた。しかし最近、提言をとりまとめた政治家のインタビューが別の記事になっていて、これがあまりに笑止な内容だったので、さすがにひとこと書きたくなった。 「(争論)大学入試にTOEFL 遠藤利明さん・江利川春雄さん」(朝日新聞2013年5月1日) 私も副大臣や政務次官として国際会議に出ました。公式な会合は通訳がつきますが、大事なのはその前のあいさつから始まって、夜のパーティーとか、みんなでわいわいやっている場での会話です。それが次の会合に生きてくる。でも悔しいことに英語で話せない。中高で6年もや

    なぜTOEFL義務付けなどという発想が出てくるのか - H-Yamaguchi.net
  • 「デスブログ」といういじめ - H-Yamaguchi.net

    あるタレントのブログを「デスブログ」と呼ぶ人たちがいる。「このデスブログに書かれた人物や企業などはかなりの確率で不幸に見舞われるため、「デスノートのブログ版」としてこの名が定着している」(ニコニコ大百科による説明)のだそうだ。今問題になっているボーイング787旅客機についてもこのブログで言及があったという情報が出ていたが、それだけでなく、少なくとも過去数年にわたって、数多くの例で、何かよくないことが起きるとこの「デスブログ」が検索され、「ほうらやっぱり書いてあったやっぱりデスブログだ」と囃し立てる事例が、少なくともネット上では相次いでいる。 この件、前々から気になっていた。これは「いじめ」ではないのだろうか。 誰のブログであれ、特定のブログが「デスブログ」であるという科学的根拠はない。そのブログに何か書かれたことによってその対象に悪いことが起きる、という事実はない。一般の人々がすべて科学的

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    kaos2009
    kaos2009 2013/01/19
    たびたびこういう批判が出ていつか飽きるだろと思ってもなかなか廃れないのが不思議。P2P流出写真が未だ延々と2chに貼られてるのと同じで特定の人が延々と粘着して面白がってるだけなんだろうな
  • ステマというより芸能人詐欺広告塔事件だろうこれは - H-Yamaguchi.net

    水曜あたりからあちこちで騒ぎが起きているこの件。 「お笑い芸人も“やらせ広告塔” 業界騒然、タレントら対応大わらわ」(産経新聞2012年12月14日) ペニーオークション詐欺でサイト運営者の男らが京都、大阪両府警に逮捕された事件を受け、別のオークションサイトで格安で商品を落札したと自身のブログで紹介していた人気お笑いコンビの男性芸人(35)が「実際には落札していなかった。5万円の報酬をもらって書き込んだ」と所属事務所に認めていたことが13日、分かった。 水曜、木曜は授業とかゼミとかでばたばたしてたのでちらちらとネットを眺めているだけだったんだが、木曜午後になって読売新聞の記者の方から大学に電話がかかってきて、夜になって取材を受けた。「ステマの件で」、と。ブログの記事を見て私を知ったらしい。急に騒ぎが大きくなったのはもちろん、この詐欺サイトをブログなどで推奨する記事を書いていたのが芸能人たち

    ステマというより芸能人詐欺広告塔事件だろうこれは - H-Yamaguchi.net
  • 誤報検証で取材すべき先は - H-Yamaguchi.net

    iPS細胞の世界初の臨床応用例だとして読売新聞等が報じた件(元記事は既に削除されているようだ)は、その後一転して誤報騒ぎとなった。件の人物は、今やスキャンダルの主としてマスメディアの注目を一身に集める存在となっている。 「iPS移植、5件「ウソ」…森口氏が記者会見」(読売新聞2012年10月12日) 京都大学山中教授がノーベル賞を受賞してなんだかおめでたい気分だったのに、一気に水をさされたような状況だが、あちこちのメディアの取り上げ方がどうも気になる。 マスメディアは、件の人物の記者会見に詰めかけて、発言の矛盾点やら虚偽やらを突き止めようと躍起になっているようにみえる。特にテレビは、ここぞと記者会見の模様を何度も何度も何度も何度も(しつこいが当に何度も流していてうんざりするのだ)流していて、ああこういうのはよほどメディア的においしいネタなんだなあということがよくわかる。 「検証「iPS移

    誤報検証で取材すべき先は - H-Yamaguchi.net
  • 「隠れられる社会」について - H-Yamaguchi.net

    オウム真理教関連の特別手配犯で最後に残った1人、高橋克也容疑者が、17年間の逃走の後、西蒲田の漫画喫茶で発見され、逮捕されたという件。前日あたりからネットで「逮捕か」みたいな大騒ぎがあったわけだが、そのとき野次馬が集まった場所とは違ったところにいたわけだ。 「オウム高橋容疑者を逮捕=都内の漫画喫茶に潜伏-地下鉄サリン事件の殺人容疑など」(時事通信2012年6月15日) 1995年に起きた地下鉄サリン事件などで特別手配されていたオウム真理教元信者の高橋克也容疑者(54)が15日、東京都大田区内で身柄を確保され、警視庁は殺人容疑などで逮捕した。 オウム関連の逮捕案件がこのところたて続けにあったから関心が高まっていたということもあるんだろうが、やはり大ニュースだ。新聞の号外も出たらしい。ネットでも、この件については、あちこちでいろいろな人がいろいろなことを言ったり書いたりしてる。何はともあれひと

    「隠れられる社会」について - H-Yamaguchi.net
  • 佐々木俊尚著「当事者の時代」 - H-Yamaguchi.net

    佐々木さんというと、私はよく「月刊佐々木俊尚」と呼んでいるがとにかく多作のイメージがあって、どんどん新著が出てくる印象なのだが、このところ新作の話をあまり聞かないように思っていた(実際どうだったか確かめてないけど)。これを書いていたのではないかと思う。分量もさることながら、それだけではない力作といえる。内容も、ふだんよく取り上げているITやメディア周りの話よりやや広い。ある意味これは佐々木流の日人論ないし日社会論であるともいえよう。 題名も何やら想像をかきたてるが、とりあえず、帯にも出ていた「マイノリティ憑依」ということばがツボに入った。書のキーワードである。帯の表現を借りてひとことでいえば、「当事者性を失い、弱者や被害者の気持ちを勝手に代弁する言論」ということになろうか。日人の言論がこの「マイノリティ憑依」に陥ってしまっている、という指摘だ。 とはいえ、読み始めても、しばらくの間

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  • H-Yamaguchi.net: 「ぞっとした」にぞっとした話

    最初に目にしたときから、何か違和感があった。 福島第一原発の事故に関する民間事故調(正式には「東京電力福島第一原発事故に関する独立検証委員会」というらしい)の報告書が公表されたとするニュースについての話だ。たとえばこれ。 「菅首相が介入、原発事故の混乱拡大…民間事故調」(読売新聞2012年2月28日) 東京電力福島第一原発事故に関する独立検証委員会(民間事故調、委員長=北沢宏一・前科学技術振興機構理事長)は27日、菅前首相ら政府首脳による現場への介入が、無用の混乱と危険の拡大を招いた可能性があるとする報告書を公表した。 報告書によると、同原発が津波で電源を喪失したとの連絡を受けた官邸は昨年3月11日夜、まず電源車四十数台を手配したが、菅前首相は到着状況などを自ら管理し、秘書官が「警察にやらせますから」と述べても、取り合わなかった。 バッテリーが必要と判明した際も、自ら携帯電話で担当者に連絡

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