十分な道具もなかったとされるおよそ3万年前に、人類はどのようにして今の台湾から沖縄に渡ったのか検証しようと、国立科学博物館などのグループが当時を想像して作った“草の舟”が完成し、11日に沖縄県の与那国島でお披露目されました。グループでは、今週中にも、与那国島から西表島までおよそ75キロの実験航海に挑戦することにしています。 木を加工できるような石器なども出土していない、当時の状況を想像して作った、長さ6メートル余りの2そうの“草の舟”が完成し、11日、沖縄県の与那国島でお披露目されました。この舟は、島に自生しているガマという名前の草を乾燥させて、植物のつるで束ねたもので、大人が7人乗れるようにしています。 グループによりますと、近年、沖縄の島々ではおよそ3万年前の遺跡が相次いで見つかり、人骨のDNA分析から中国南部など南方の地域と関わりがあることも分かり、どのようにして海を渡ったのかが大き
