この記事をまとめると ■JR宇都宮駅から芳賀町までを結ぶLRTが試験走行の段階に入った ■LRTは欧州ではメジャーだが、じつはクルマ大国と思われているアメリカでも見られる ■気候変動対策にも有効とされるLRTだが、沿線住民による反対運動が起こることもある 新たな交通手段と期待されるLRTが試験走行を開始 栃木県宇都宮市のJR宇都宮駅から同県芳賀町(工業団地がある)までを結ぶLRT(ライト・レール・トランジット)が開業へ向かい試験走行の段階に入った。LRTとはわかりやすくいえば路面電車のことであるが、低床車両を導入し乗降を容易にするなどした、「次世代型路面電車システム」と日本語では表現されている。 宇都宮のLRTが注目を浴びているのは、歴史上その場所にかつて路面電車が存在しなかった場所に、まったく新しい路線として開業するところにある。 関東地区とはいうものの、北関東地区と呼ばれる、群馬、栃木