埼玉県新座市東北の歯科医院「にいざデンタルクリニック」で6月、同市の女児=当時(2)=が治療中に死亡した事故で、県警捜査1課と新座署は1日、業務上過失致死容疑で、治療を担当していた同クリニック元院長の女性歯科医師(37)をさいたま地検に書類送検した。 捜査1課の調べでは、元院長は6月13日午後3時5分ごろ、同医院で女児の歯を治療中、上唇と歯茎の間に「ロールワッテ」と呼ばれる円柱形の綿2個を挟んだが、手で押さえるなどの落下防止措置を講じず、1個を女児の気管に詰まらせ、翌14日に低酸素脳症で死亡させた疑いが持たれている。 捜査1課によると、歯科医師がロールワッテを使用する際には手で押さえるなどの落下防止措置が求められているが、元院長は普段からそうした措置を取っていなかったという。同クリニックは8月末に閉鎖。元院長は「押さえていればこんなことにはならなかった。被害者と遺族に申し訳ない」と話してい