重力波は歌う――アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち (ハヤカワ文庫 NF) 作者: ジャンナ・レヴィン,田沢恭子,松井信彦出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/09/21メディア: 文庫この商品を含むブログを見る本書は発売(2016年6/16)とほぼ同日に重力波2度目の観測成功が発表され、即日で重版が決まったという仕込みを疑うほどあまりにも出来過ぎな1冊だ。とはいえ単なる偶然と片付けるのも味気ない。これは、人類がこれまで観測できなかった「音」が、宇宙に満ちていることの、1つの「確証」であるのかもしれない。 もう少し具体的に紹介すると本書『重力波は歌う アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち』は重力波発見に至る経緯、検出のための観測所を組みあげるため奮闘した科学者たちの人生を通して、重力波が満ちている宇宙の仕組みを解き明かしていく一冊である。重力波について現時点での