昨年12月の衆院選で、医療法人「徳洲会」グループの各病院が徳田毅衆院議員(42)=自民・鹿児島2区=陣営に職員を派遣、日当などを支給していたとされる公職選挙法違反事件で、徳田氏の親族が運動員が戸別訪問した際の有権者の感触をランク付けして分析し、細かい票読み作業を行っていたことが21日、関係者の話で分かった。親族は「徳田家から総理を出す。倍以上の差で勝つ」などと鼓舞。家族総出で陣頭指揮を執り、運動員に指示を出していた。「親族専用トイレ」 「指宿地区で一票でも多く」「谷山地区で勝てなくては勝ったことにならない」 関係者によると、選挙期間中、徳田氏の親族は鹿児島入りし、事務所に常駐。運動員が戸別訪問で得た有権者の感触を「◎○×」などに分けたうえで票読みをしていた。その上で、具体的に地区名を指定し、重点的に巡回するように運動員を叱咤(しった)していたという。その中で「徳田家から総理」というフレーズ