変化したイタリア EURO2012は、日本代表のワールドカップ(W杯)アジア地区最終予選と重なりましたが、帰ってきてからしっかりチェックしています。 今回のグループステージは、どの国にもチャンスがある共催国ポーランドの組と、オランダの敗退以外は順当な結果でした。しっかりしたチームが勝ち上がったし、準々決勝を見てよく分かったことがあります。守るチームでは、勝ち進めないということです。4試合とも、ボールを保持して攻めたチームが勝ちました。これはサッカーのこれからの流れを決めていく、すごく重要なことではないかと感じています。 EURO2004ではギリシャが守り倒して勝ちましたが、当時はそれを崩せるチームがありませんでした。そこから守備重視の流れになりかけ、06年W杯も守備がしっかりしたイタリアが優勝しました。トーナメントでは守備が重要ですが、それを打ち崩せるパスサッカーが出てきたんです。 そのイ