在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部の土地・建物について、宗教法人「最福寺」への売却を許可する決定を東京地裁が出したことを受け、最福寺の池口恵観(えかん)法主(ほっす)(76)は29日、別院の「江の島大師」(神奈川県藤沢市)で会見し、今後の方針について報道陣に語った。 オレンジ色の法衣に身を包んだ池口法主は午後5時過ぎ、本堂に集まった50人ほどの信者の前で「炎の行者」の異名の通り護摩行を終えた後、疲労感をにじませ取材に応じた。 「(東京地裁には)私たちの出した資料をよく見て、通していただいた。非常にうれしく思います」 池口氏は冒頭、こう感謝の言葉を述べ、笑顔を見せた。 落札直後に行った26日の会見で「朝鮮総連側から借りたいという意向があれば検討する」と述べたことの真意について質問されると、「国が北朝鮮に制裁を行っている。国の許しがあれば、(朝鮮総連が新たに本部とする)次の場所が見つかる