研究データは論文同様に重要な研究成果であり,近年,その発見性の向上,利活用や共有に対する議論や取り組みが盛んになっている。2013年に米国国立科学財団(NSF),欧州委員会(EC),オーストラリア国立データサービスにより研究データのオープンな共有を可能とする社会的,技術的な基盤を構築することを目標に設立されたRDA(Research Data Alliance:研究データ同盟)はこのような動向の中心的な存在になっている。 2016年6月にRDAと国際科学会議世界科学データシステム(ICSU-WDS)は,研究データと学術文献のリンクのための国際的な骨組みSCHOLIXを発表した。 SCHOLIXは,複数の拠点(hub)が文献とデータ,またはデータとデータのリンク情報を交換するための発展的,かつ,軽量なガイドラインの集合体となっている。内容的には,リンクを確定する概念モデル,情報要件のモデル,