頼れる親族などがいない“身寄りのない高齢者”が増えている。亡くなった後の葬儀や家財の処分などについて、生前に本人の意向を確認しておくなどの「終活」を支援する事業を、名古屋市の社会福祉協議会が始めた。 “身寄りのない高齢者”の「終活」 社協が支援 この記事の画像(17枚) 2022年5月、名古屋市北区の葬儀場。お棺に収められている76歳で亡くなった女性には、頼れる親族などがいなかった。そんな女性のもとに焼香に訪れたのは、名古屋市社会福祉協議会の職員たちだった。 葬儀はせず、他に訪れる人もない簡素な出棺。これは、亡くなった女性が望んだ形だった。 名古屋市社会福祉協議会・野川すみれさん: 病気が重い方で、長くないことは自覚の上、亡くなった後のことを頼める方がいらっしゃらないとご相談にいらっしゃいました この女性のような“身寄りのない高齢者”を対象に、「終活」を支援する事業が、いま注目されている。