NHKの稲葉延雄会長は22日の記者会見で、大みそかの「紅白歌合戦」を巡る男女対抗の演出について、「勝敗を競うといってもちょっとした香辛料みたいなもので、番組の本質はそこではない」と指摘し、「本当に問題と思われるなら解決しないといけないが、『ジェンダーレスの時代』にそぐわないなど大きなイシューになっているかどうかは分からない」と述べ、変更などに慎重な姿勢を示した。 会見では、記者が「男女対抗の形式から解放されていいと指摘する識者もいる」などと質問した。稲葉氏は「さまざまな意見がある。識者でもそういう風にいっていない人もいる」と言及した上で、昨年75回目を迎えた紅白歌合戦について、「生で大掛かりなステージショーを送る壮大な番組だ。工夫しながら進化してきている。多くの人に満足してもらえる方法を見つけていく」と語った。 全員歌唱に「感動した」稲葉氏は、昨年の紅白の出来栄えについては自賛した。会見の