仏教が生まれた土地ながら、人口の8割がヒンドゥー教徒というインド。最近はカースト制度の最下層にある人たちの中で、仏教に改宗する動きが目立っている。導くのが日本から来た老僧だ。(奈良部健、文中敬称略) ■「新しい人生が始まった」 「私はすべての人間が平等であると信じます。今日、新たな人生を手に入れたと信じます」 昨年10月下旬、刺すような日光を遮る天幕の下で、数百人が手を合わせ、僧に続いて唱和した。改宗の儀式だ。終わると、仏教徒になった証明書を受け取る。「インドのへそ」とも呼ばれ、国土の中心に位置するナーグプル。毎年9~10月の数日間、改宗をする人やそれを祝福する仏教徒ら数十万人が集まる。 約900キロを鉄道でやってきた大学生ラワン・パル(23)は、「不可触民(ダリト)」と呼ばれてきた、カーストで最底辺層の出身。両親の希望で、改宗式にやってきた。「家を借りるのが難しく、ヒンドゥー教寺院に入る
尖閣衝突事件10年―私の経験と思い 2010年9月7日に尖閣諸島沖で海上保安庁巡視船と中国漁船が衝突した。当時私は外務大臣としてその対応に追われた。その後、枝野幹事長が参議院議員選挙の責任をとる形で辞任し、私が幹事長に、前原さんが外務大臣に就任した。内閣改造が行われたのは9月17日。従ってそれ以降は、私自身は幹事長として間接的に関与することになった。一部メディアによって当時のことが改めて取り上げられている。以下に私の記憶に基づき、当時の状況を説明することとしたい。 私が衝突についての連絡を外務省事務方から受けたのは、現地時間で9月7日午前、ベルリンでだった。9時にパリ経由でベルリンに着き、10時半からCDUのカウダー院内総務との会談終了後、12時のヴェスターヴェレ外相とのランチまでの短い時間、保秘のため大使館に戻り、本省の事務方から電話で概略の説明を受けた。その上で、仙谷官房長官に電話し、
前橋市の自宅に、大麻を販売する目的で隠し持っていたとして、47歳の男が警視庁に逮捕されました。自宅からは1キロ以上の乾燥大麻に加え、大麻草の鉢植え150本余りが見つかったということで、警視庁は、男が栽培して売りさばいていたとみて調べています。 逮捕されたのは、前橋市青柳町の無職、石川健治容疑者(47)です。 警視庁によりますと、石川容疑者は10日、自宅に乾燥大麻60グラム余りを、販売する目的で隠し持っていたとして、大麻取締法違反の疑いが持たれています。 警視庁が自宅を捜索したところ、2階のリビングで、バケツに入った乾燥大麻1キロ余り、3階の部屋で大麻草の鉢植え150本余りが見つかったということです。 石川容疑者は調べに対し「大麻は自分のものに間違いありません。育てるのが趣味だった」と供述する一方、販売目的については否認しているということです。 押収された大麻は、末端の密売価格で合わせて60
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