工具通販大手のMonotaROはEC(電子商取引)サイト「モノタロウ」にベクトル検索を導入した。ベクトル検索とは単語や文章などの「意味」「文脈」を数値に変換することによって、検索キーワードと関連性の高いデータを見つけられる仕組み。2024年12月18日に発表した。 同社のECサイトは以前から検索機能を備えているが今回、ベクトル検索の導入により検索のヒット率を高めた。これまで入力キーワードに対して検索結果が何もヒットしないケースが平日の場合10万件ほどあったが、導入後は3万件と約7割減少。検索頻度の少ないキーワードを組み合わせた「ロングテールキーワード」の検索では購入に至る割合である「コンバージョン」が約1割増加した。他にも商品のクリック数、ユーザー1人当たりの検索数もそれぞれ約2割増加したという。 MonotaROは多品種少量の「ロングテール商品」を扱っており、取り扱う商品数は2370万点