近年の日本では社会が成熟し人口が減少するため、多くの業界が成熟⇒衰退の脅威におびえています。しかしそのような状況においても自社の強みや業界の風穴を見つけられれば成長することも可能です。 今回は若者の車離れと言われて久しい自動車整備業界において、同業他社のM&Aで業績を伸ばし続けている「イエローハット」の事例を解説し、成熟/衰退産業における生き残りの道を探ります。 1. イエローハットは同業他社のM&Aで業績を伸ばし続けた株式会社イエローハットは自動車用品の販売と卸売をメインとする企業で、東京都千代田区に本社があります。創業は昭和36年、創業者である鍵山秀三郎氏が自動車部品卸売業を個人事業主として始めました。 そして昭和50年からイエローハットの商号で小売業に参入し、店舗網を拡大していったのです。同社の発表によると(2020年3月31日)で全国に738店、そして海外に3店舗を展開しています。