15万円(10万ルピー)の安価なガソリン車「ナノ」。インドの自動車は安さだけなのだろうか。どうやらそうではないようだ。タタ自動車は100kmという驚異的な燃費を実現するハイブリッド車を開発、取り回しの良さと併わせて、新しい車の姿を訴え始めた。 燃料1Lで最大100km走行できるハイブリッド車が現れた。 インドTata Motors(タタ自動車)は2012年3月6日、コンセプトカー「Tata Megapixel」を82nd International Motor Show(ジュネーブモーターショー、2012年3月6~18日、スイスのジュネーブで開催)で公開した(図1)。 リチウムイオン二次電池*1)を搭載するレンジエクステンダータイプのハイブリッド車である。燃料でエンジンを駆動し、エンジンが発電機を回して、モーターのみで走行する。燃費が高いため、燃料を1回給油するだけで900kmの連続走行が