リニア中央新幹線の整備をめぐり、上伊那地区の建設促進期成同盟会(会長・小坂樫男伊那市長)を対象にしたJR東海による説明会が13日、伊那市役所で開かれた。JRが念頭に置く南アルプス貫通のCルートについて、出席者からは「コスト面だけでルート選択しているが、あまりにも独善的」などとし、諏訪・伊那谷回りのBルートでの建設を求める意見が相次いだ。 上伊那地方の自治体の首長や議員、商工団体関係者ら約230人が出席。JRの担当者がリニアの基本技術を説明した。JR側の要請で冒頭以外は非公開で行われた。 出席者からはルートに関する質問が続出。南ア貫通のCルートについて、「南アに長いトンネルを通すのは危険」「トンネル内で緊急事態があったとき、どうするのか」「リニアは地域振興の原動力になる期待がある。人のいないところに鉄道が走って何の意味があるのか」などと疑問を投げ掛けた。 JR側は、A、B、Cの各ルート