「そうでもないんです、それに加えて、模型航空機の対象が200g未満から100g未満への引き下げがあったので」 古方はパソコンを操作し、申請画面を出す。 「たとえば見てくださいよ、この人。これ京商のドローンレーサーを6機も申請しています」 「あったなぁ、最近はあまり聞かないけど」 「もともと200g未満を売りにして、気軽に複数台でレースができる製品だったのですが、これも今後は無人航空機扱いです。60cm以上上昇しないのにですよ」 泥田は未だに釈然としない顔をしている。古方はその表情を見ながら、上司が現状を理解していないことを知り、内心呆れながら続けた。 「DJI製などの一般的なドローンは、メーカー側が機種登録をしてくれたので、ユーザー側はプルダウンメニューから選ぶだけで機体登録も自動処理ですが、その他の製品に関してはメーカー製であっても自作機であっても、全て我々の確認が必要なんです」 「我々