キング・スティヴン『書くことについて』 履歴書 あるとき、ユーラ・ビューラは誰かと電話で笑いながら話をしていた。 手招きをしているので、そこへ行くと、私を抱き締め、くすぐって笑わせ、それからいきなり私の頭を張り飛ばした。 私が床の上に倒れると、今度は素足でくすぐりまわし、結局はふたりでげらげら笑いだした。 ユーラ/ビューラはよくオナラをした。 音は大きくて、臭いもすごい。 私をよくソファーに押し倒しては、大きな尻をウールのスカートごしに顔の前に突き出し、一発ぶちかますと、いかにも愉快そうに”ドッカーン!”と叫んだ。 私はメタンガスに直撃され、目の前が真っ暗になり、息が詰まりそうになった。 それでも結局は笑っていた。 ひどい目にあっているのに、なぜかおかしくてならないのだ。 いろいろな意味で、ユーラ/ビューラは私に抵抗力をつけてくれた。 体重二百ポンドのベビーシッターの屁を顔にぶちかまされて