関西電力は2日、福井県おおい町の大飯原子力発電所3、4号機(各118万キロ・ワット)で7月末、大量のクラゲが取水口近くに押し寄せて冷却用の水を集めにくくなったため、約17時間にわたって出力を引き下げたことを明らかにした。 引き下げ幅の最大は、3号機が1・8%、4号機が1・3%。再稼働工程でクラゲのため出力ダウンしたのは7月8日以来2度目。 関電によると、フル稼働状態だった7月30日午後からクラゲの量が増え始め、3号機は午後3時30分から、4号機は同4時頃から段階的に出力を引き下げた。クラゲは翌31日未明に減り始め、午前8時30分に出力を元に戻した。 取水口にある漂流物を除去するスクリーンにクラゲが張り付き、取水能力が3割以上落ちたという。回収したクラゲは約200立方メートルにも及び、関電は対策を検討している。