『ドラッカーの黒字戦略』(藤屋伸二著、CCCメディアハウス)の著者は、ドラッカーの著書を200回以上読み、さまざまな角度からドラッカーについての理解を深めていったという第一人者。これまでにもドラッカーに関する多くの書籍を残していますが、本書には従来とは異なる大きな特徴があります。それは、「利益」に焦点を当てている点。ちなみにそうしたアプローチを「おもしろい」と感じたきっかけについては、次のように説明しています。 ドラッカーの理論を「利益」からとらえている「解説本」はありません(だからニッチ)。ましてや、「利益」からとらえている「ドラッカー活用本」はさらにないからです(超ニッチ)。(「はじめに」より) そこで、「利益」すなわち「黒字」に焦点をしぼり、「すぐ黒字」「より黒字」「さらに黒字」「ず~っと黒字」という4つのステージからなる「黒字戦略」を解説しているわけです。 しかし、そのためにはまず