人口130万人、国土は九州と同程度という小国ながら、IT先進国として世界から今、注目されている国がある。バルト三国のひとつ、エストニアだ。 フィンランド・ヘルシンキからフェリーで約2時間、バルト海を南下したところにエストニアは位置している。1991年に旧ソ連から独立した同国では、旧ソ連時代にIT研究所が首都タリンの近くに設けられていたことから、その資本を利用してITを国の柱のひとつとして掲げることになった。 同国のインターネット個人普及率は76.5%、世帯普及率は70%。小学校からIT教育が盛んで、OECDが実施している学力調査PISAのうち、科学・数学分野ではつねに欧州諸国の中でも上位にある。 インターネット通話サービスであるSkype(スカイプ)が生まれた国でもあり、起業家教育が熱心なことでも知られる。また同国では、国民のほぼ全員がIDカードを有しており、日本でマイナンバー制度を導入す