7年間住んでいた長崎。最初の1年だけ、事情があって、市内ではなく三和という山奥に住んでいた。交通手段はバスしかない。だらだら40分〜50分ほど乗る。お陰で iPod大活躍であった。 市内から三和方面に行くバスは、いくつか種類があったが、その内のひとつに「ダイヤランド経由」というのがあった。初めて聴いた時、不思議な名称だなと思い、何かの娯楽施設とかなのかなと思ったが、実際に通ってみると、ただの団地だった。そのバスに乗ると、途中からメインの通りを外れて曲がり、どんどん急坂を登って山の上に行く。そんな、仙石原みたいな高台のてっぺんに住宅地が開発されていたのだった。最初は名前が覚えられず「ダイヤモンド・ランド」などと言っていた。高台だし夜になると夜景が綺麗そうだな、なるほどキラキラ光るからダイヤモンドなんだろうか、などと呑気なことを思ったものだ。 そんな話を彼女さんにすると大いに笑われ、「バカじゃ