こんにちは。データサイエンスチームのtmtkです。 この記事では、最近公開されたBERTの学習済みモデルを試してみます。 はじめに 今年10月末に、BERTという自然言語処理のモデルが発表されました。事前に学習したモデルをファインチューニングする仕組みで、自然言語処理の各種タスクで最高のスコアを更新したため、話題になりました。 このBERTのソースコードと事前学習済みのモデルが、先月末にGitHubで公開されました。 この記事では、このBERTの事前学習済みモデルをつかって、英語の文が「Alice’s Adventures in Wonderland(不思議の国のアリス)」と「Pride and Prejudice(高慢と偏見)」の二つのうちどちらの作品の文かを判定する機械学習モデルを作ってみます。 実験 いつものように、AWSのEC2で実験をします。AMIとしてDeep Learning
研究開発部の原島です。部のマネージメントのかたわら、自然言語処理関連の開発に従事しています。本エントリでは、最近社内で開発した自然言語処理システムを紹介します。 ■ 「しょうゆ」のバリエーションは 100 種類以上 クックパッドで以前から解決したかった課題の一つに材料の名前(以下、材料名)の正規化があります。 クックパッドのレシピは複数の材料から構成され、各材料は名前と分量から構成されています。例えば、上のレシピの一つ目の材料は「豚薄切り肉」が名前で、「200g」が分量です。 さて、この材料名はこのレシピでは「豚薄切り肉」という表現でした。しかし、他のレシピでは「豚うす切り肉」という表現かもしれません。「豚うすぎり肉」や「ぶた薄切り肉」、「豚薄ぎり肉」等の表現もありえますね。 これは異表記同義(いわゆる表記揺れ)の問題ですが、同様の問題は他にも沢山あります。例えば、以下のようなものです。
勾配ブースティングを利用した教師あり形態素分析 辞書ファイルを必要とせず、C++用のモデル(データを入力すると、結果が返ってくるもの)が構築できるので、任意の言語、例えばRuby等でも分かち書きや品詞推定 を利用できる様になります 理論 ある文章の特定の文字と文字の間に分かち書きを行うべきかどうかの、二値分類問題として扱うことができると仮説を立てます 周辺の”文字”の分布から、そこが分かち書きを行うのに適切なのかどうかを、なんらかの方法で人間が用意したデータを用い教師あり学習で学習します 図1. 問題設定 この問題設定におけるベクトルを直列化して、スパースなベクトルとして表現すると、LIVSVM形式のフォーマットにすることができ、LightGBM, XGBoostなどで学習することが可能なフォーマットに変換できます 品詞の推定も同様の理論で行うことができ、分かち書きした結果を利用して、再び
5/25に,IBMの坪井さんと,NTTの鈴木さんと書いた「深層学習による自然言語処理」というタイトルの本が発売されました. 特に昨年1年間は,土日や夜をかなり潰したので,ようやく発売されたなぁと感慨深いものがあります. 最終稿の直前で,図を差し替えたり,変な文が見つかったりしたので,まだ変な誤植があるかもしれませんし,読みにくいところもあると思います. 本の内容ですが,おおよそ2012年から2015年くらいの深層学習系の自然言語処理の流れをトレースしています. つまり,埋め込みベクトルの学習(word2vec),ニューラル言語モデル,符号化復号化モデル(encoder-decoder, sequence-to-sequence),注意機構(soft attention/hard attention)とその応用(attention encoder-decoder, memory networ
2. 2 ● 萩行 正嗣 (はんぎょう まさつぐ) ● 2014年に京都大学黒橋・河原研究室で 博士(情報学)取得 – 日本語ゼロ照応解析の研究 ● 2014年4月から株式会社ウェザーニューズに勤務 – 実サービス向けのシステム開発 – NLPの基礎研究 – 機械学習の気象予測への応用 ● Twitter: @mhangyo ● 個人HP: https://mhangyo-wni.github.io/ 自己紹介 3. 3 天気予報原稿生成システム (S) から (E) まで (S) から (E) にかけ て … (S) から (E) は (MIN) パーセントから (MAX) パーセントとなって います (MIN) パーセントから (MAX) パーセントです 予報表 テンプレー ト 1.原稿候補生成(数百-数千候補) 降水確率です。正午から夕方6時まで中予・大 洲・愛南は50パーセントです
1. 全脳アーキテクチャ若⼿の会 カジュアルトーク (2017.1.31) Convolutional Neural Networks で⾃然⾔語処理をする 全脳アーキテクチャ若⼿の会 法政⼤学⼤学院 理⼯学研究科 修⼠課程 島⽥ ⼤樹 2. ⾃⼰紹介 島⽥ ⼤樹 (SHIMADA Daiki) @sheema_sheema (Twitter) • 法政⼤学⼤学院 理⼯学研究科 M2 • 知的情報処理研究室(彌冨研) • 画像解析による授業受講者の態度推定 • 画像の半教師あり学習 • ⾃然⾔語⾔語処理 (⽇本語) • 全脳アーキテクチャ若⼿の会 副代表 • 会全体の運営 (運営メンバー⼤募集中!!) 1 3. 前回までのあらすじ l カジュアルにCNN系画像認識⽂献64本ノック! http://www.slideshare.net/sheemap/convolutional-neural
Word2Vecとは Word2Vecで演算処理する Word2Vecとニューラルネットワーク Word2Vecの仕組み CBoW Skip-gram Word2Vecを応用することができる分野 レコメンド 機械翻訳 Q&A・チャットボット 感情分析 Word2Vecの弱点 Word2Vecの派生系や類似ツール GloVe WordNet Doc2Vec fastText まとめ 参考 世界中のWebサイトの数は2014年に10億件を超えたようだ。そして、Facebookのユーザー数だけでも16億人を超えている。 そして、そのいずれもコンテンツの中身の大部分はテキストから成り立っていることだろう。 ということは、莫大に増大し続けるネット上のデータのほとんどはどこかの国の言葉だってことだ。世界中の人が毎日テキストデータを生成し続けたことはこれまでの歴史上無かったんじゃないだろうか。 もしそん
fastTextとは何なのか 自然言語処理の学習を高速化するツール これまで5日かかっていたタスクがたったの10秒で終了 fastTextで取り組める3つのこと fastTextで出来る3つの全体像 Facebookはニュースフィードから釣り見出しを排除するためにfastTextをつくった? リクルートテクノロジーズでは、レコメンドに応用 サイバーエージェントが実用化したAWAでのアーティストレコメンド Yahoo!はレシートメールの文章から製品をオススメする ◯2Vecを考えれば推薦に応用できる fastTextを安全に使うために必要な理論 単語をベクトル表現化するWord2Vec ベクトル表現を構築するアーキテクチャ CBoW Skip-gram fastTextを使ってみよう fastTextをインストールする 単語のベクトル表現を構築しよう Tweetデータの収集 単語のベクトル表
はじめに LivesenseAdventCalendar 2016 の20日目を担当する @naotaka1128 です。 現在、転職会議という転職クチコミサービスのデータアナリストを担当しております。 転職会議は会社のクチコミが数百万件集まっている日本最大級の転職クチコミサービスです。現状はクチコミや評点を表示しているだけなのですが、今後はクチコミを自然言語処理などで分析して今までは手に入らなかったような有益な情報を世の中に提供していきたいと思っております。 今回はその取っ掛かりとして word2vec および doc2vec という自然言語処理の技術を用いてクチコミを分析し、会社の分類などを行ってみようと思います。 使用する自然言語処理技術 昨今、word2vecという自然言語処理の技術が話題です。ご存じの方も多いかと思いますが、大量の文章をもちいて単語をベクトル表現で数値化し、以下の
このエントリはDeep Learning Advent Calendar 2016 5日目のエントリです。EMNLP2016に出ていたHow Transferable are Neural Networks in NLP Applications?を読んだので、それについて書きます。 [1603.06111] How Transferable are Neural Networks in NLP Applications? モチベーション 画像方面では、あるタスク(source side)で学習させた深層学習の結果を、別データセット(target side)でソフトマックス層だけ再学習させる転移学習(Transfer Learning)がうまくいっていると報告されています。 [1311.2901] Visualizing and Understanding Convolutional Ne
3行まとめ Recurrent Neural Networkによるかな漢字変換をTensorFlowを使って実装しました。 既存手法のN-gramと比べて高い精度(文正解率2.7ポイント向上・予測変換3.8ポイント向上)を実現しました。 RNNの特性により離れた単語の共起関係と低頻度語の扱いが改善されました。 かな漢字変換とN-gramモデルの限界 パソコンやスマートフォンで日本語を入力するためのかな漢字変換には、同音異義語や単語区切りに曖昧さがあります。この問題に対処するため、現在は大規模な訓練データに基づく統計的言語モデルが主流になりました。その中でも代表的な単語のN-gramモデル1では、連続する単語列の頻度を使って言語モデルを構成し、変換候補の確率が高いほど順位が高いと考えます。 しかし、N-gramモデルには離れた単語の共起関係を考慮できないという問題点(マルコフ性)と、低頻度語
最近、畳み込みニューラルネットワークを使ったテキスト分類の実験をしていて、知見が溜まってきたのでそれについて何か記事を書こうと思っていた時に、こんな記事をみつけました。 http://www.wildml.com/2015/11/understanding-convolutional-neural-networks-for-nlp 畳み込みニューラルネットワークを自然言語処理に適用する話なのですが、この記事、個人的にわかりやすいなと思ったので、著者に許可をもらって日本語に翻訳しました。なお、この記事を読むにあたっては、ニューラルネットワークに関する基礎知識程度は必要かと思われます。 ※日本語としてよりわかりやすく自然になるように、原文を直訳していない箇所もいくつかありますのでご了承ください。翻訳の致命的なミスなどありましたら、Twitterなどで指摘いただければすみやかに修正します。 以下
先週 Skip-Thought Vectors について調べてみたわけですが、その中でよく何を言っているのかよく分かっていなかった、 attention mechanism について調べてみました。 調べるにあたって、最近のDeep Learning (NLP) 界隈におけるAttention事情 が大変参考になりました。ありがとうございます。 まず attention 、特にエンコーダー・デコーダーモデルにおける attention について簡単に説明すると、入力情報全体ではなく、その一部のみを特にフォーカスしたベクトルをデコーダーで使用する仕組みのことです。そのことにより、デコードの特定のタイミングにだけ必要になる入力情報を精度よく出力に反映させることができるようになります。 これだけでは何のことかちょっと分かりにくいので、Neural machine translation by j
Word2Vec というと、文字通り単語をベクトルとして表現することで単語の意味をとらえることができる手法として有名なものですが、最近だと Word2Vec を協調フィルタリングに応用する研究 (Item2Vec と呼ばれる) などもあるようで、この Word2Vec というツールは自然言語処理の分野の壁を超えて活躍しています。 実は Item2Vec を実装してみたくて Word2Vec の仕組みを理解しようとしていたのですが、Word2Vec の内部の詳細に踏み込んで解説した日本語記事を見かけることがなかったので、今更感はありますが自分の知識の整理のためにもブログに残しておきます。なお、この記事は Word2Vec のソースコードといくつかのペーパーを読んで自力で理解した内容になります。間違いが含まれている可能性もありますのでご了承ください。もし間違いを見つけた場合は指摘してもらえると
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