聖ヴィート大聖堂ステンドグラスのもうひとつのデザイン案(左)では、ハトにかこまれた「スラヴィア」を中央に置いている。 スラヴィアはキリスト教が認めない「異教のシンボル」。聖ツィリルと聖メトジェイの二聖人を両脇に配置しているとはいえ、キリスト教の教会堂、それも国の中心にある大司教区大聖堂のステンドグラスの中心に「異教のシンボル」を置く例はほとんどない。 完成した現在のステンドグラス(右)でも最上部のキリストの真下、より中心に近いところにスラヴィアを描いていて非常に珍しいデザイン。 普通このような配置は、異教のスラヴィアがキリスト教に改宗し帰依したことを意味するが、もちろんミュシャのデザインはそのような表現ではなく、スラヴ中心のステンドグラス。 なぜ 聖ヴィート? ボヘミアのキリスト教化に力を尽くしたヴァツラフ1世は、スラヴ神話の中心的な神スヴァントヴィト(Svantvit)と発音が似ている聖
『スラヴ叙事詩』は遠い国の知らない歴史ではありません。日本のわたしたちともさまざまなかかわりがあります。 ヨーロッパの中央にあって他国に支配されつづけたチェコの歴史は、そのような経験のない東洋の平和な島国日本とは大きく違い、すぐには理解しにくいこともあります。しかし異なる歴史だからこそかえって日本の私たちに歴史と向きあい方を示唆し、歴史と向き合う意味を考えさせられることが『スラヴ叙事詩』には非常に多くあります。 構想のめばえ ミュシャにとって『スラヴ叙事詩』は三度目の"歴史画シリーズ"にあたります。6m×8m、小さいものでも4m×5mもある超大作20点からなる『スラヴ叙事詩』を制作するいくつかの理由と要因がミュシャにはありました。 『スラヴ叙事詩』を詳しく見るとイヴァンチッツェ、ブルノ、ウィーンで過ごした少年期、その後のミュンヘン時代やパリの美術学校の生活、ポスター、装飾パネル、カレンダー
くぼた・まさき/テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで200件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。 著書は日本の政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。 新刊『潜入 旧統一教会 「解散命令請求」 取材NG最深部の全貌』が発売中。 情報戦の裏側 できれば起きてほしくない「不祥事」だが、起きてしまった後でも正しい広報戦略さえ取れば、傷を最小限に済ませることができる。企業不祥事はもちろん、政治家の選挙戦略、芸能人の不倫ネタまで、あらゆる事
「この度、これまでやってまいりましたお仕事から離れることを決意致しました」 日付が3月1日に変わろうとする深夜、そんな電撃ファクスをマスコミ各社に流した堀北真希だが、そもそも“本当に引退したのか”との声が業界関係者の間でささやかれ始めている。 堀北は「家庭に入るため」と理由を説明し、「素晴らしい14年間を本当にありがとうございました」と結んでいるが、直筆ファクスには「引退」の文字はどこにもなかった。テレビ関係者が明かす。 「所属していた事務所と縁を切るための“偽装工作”だというのが、業界関係者の見方です。一部では“堀北は貯金をしこたま貯め込んでいて芸能界に未練がない”といった話も報じられていますが、実情は真逆。あれほどの国民的女優だったのに、貯金は1,000万円もなかったといいます。堀北が何より驚いたのは、個人事務所の夫・山本耕史との収入格差。自分とは10倍もの開きがあったことで、いかに自
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