自民党の石原伸晃幹事長(55)は11日夕、党本部で、総裁選(14日告示、26日投開票)への立候補を正式表明する。党内長老グループの支持をはじめ、消費税増税を完遂させたい霞が関も好意的といい、有力候補に躍り出そうだ。ただ、谷垣禎一総裁(67)を出馬断念に追い込んだ手法は、永田町に新たな怨念を生んだ。石原氏に対する「平成の明智光秀」という異名も定着し、「長老支配の復活」に対する党内の抵抗感も根強い。次期衆院選をにらみ、石原氏には逆風も吹き始めている。 記者「出馬しないということで、石原幹事長を支援するのか?」 谷垣氏「私は執行部の路線が明確にならなくなることを心配しているということは申し上げておく」 10日午前の出馬断念会見、谷垣氏はあいまいに応じた。しかし、側近議員が会見後に、石原氏支持に回らないように念を押すと、谷垣氏は「それ(=石原氏支持)は絶対ない」と明言したという。「谷垣総裁