欧州連合(EU)の「復興基金」を含めた予算案にポーランドとハンガリーがあらためて反対した。新型コロナウイルス危機で深刻なリセッション(景気後退)に陥っている加盟国の支援が急がれる中で、EU内で危うい対立が生じている。 27日に開かれたEU大使会合では、民主主義の基準を満たしていないとされたポーランドとハンガリーが反対姿勢を強める一方で、フランスの大使は数日以内に東欧2カ国が予算案の承認拒否を取り下げなければEUの存在意義を脅かす深刻な混乱を招く恐れがあると警告した。27カ国から成るEUは、離脱した英国との通商交渉も依然として抱えている。 EU復興基金、「法の支配」巡る対立解消せず-コロナ第2波の中 EUの行政執行機関である欧州委員会の代表は大使会合で、中期予算および景気対策を巡る合意を成立させる期限は12月7日だとし、それまでに合意が得られない場合、EUは来年1月1日付で緊急月間予算の下で