このところ、ソプラノ歌手の山田英津子にハマって聴きまくっている。こないだまで美空ひばりを集中的に聴いていたというのにだ。 いやあ、すばらしい! こんな人をいままで知らなかったなんて、おれはちょっと人生を損していた気分である。iTunes Store をうろついていてたまたま見つけ、ちょっと試聴をしてみて息を呑んだ。おれの声フェチ・インジケータが振り切れ、針が弾けとんだ。なんという声! おれはクラシックの声楽家の声というのは、声というより楽器みたいでそれほど好きじゃないのだが、“天使の歌声”などという陳腐な表現は糞食らえである。たぶん天使は、もっと冷たい、非人間的な完全すぎる声をしていると思う。そりゃ、あいつらは人間じゃないからな。山田英津子の声は、ホモ・サピエンスとしての、人間らしい最高の声である。炭素と水素と酸素と窒素のぐちゃぐちゃの塊から、このような至高の音波が出てくること自体、ひとつ
< プロフィール > 横浜市生まれ。桐朋学園大学声楽専攻卒業。同大学研究科修了。平成9年度文化庁国内芸術インターンシップ研修員。辻 宥子、木村 宏子、戸田 敏子の諸氏に師事。渡伊した際にカティア・ロロヴァ、武田 陽子の両氏に師事。 第11回奏楽堂日本歌曲コンクール第3位入賞。第13回日本声楽コンクール第1位。奥田良三賞、日本R.シュトラウス協会賞、東京都知事賞をあわせて受賞。 ヘンデル『メサイア』、バッハのカンタータ、『クリスマス・オラトリオ』、ハイドン『四季』、『ミサ・ブレビス』、『パウケン・ミサ』、モーツァルト『レクイエム』、『ヴェスペレ・ミサ』、ベートーヴェン『聖チェチーリア荘厳ミサ』、ラインベルガー『レクイエム』などR.シュトラウス『4つの最後の歌』など、コンサート、ソリストとして数多く出演している。オペラでは、ラヴェル 『子供と魔法』 の王女役、モーツァルト『フィガロの結婚』のス
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