『真田丸』は面白い。 評判がいいらしい『あさが来た』はまったく面白くなくて逆に不快なぐらいだ。朝っぱらから金持ちのいい気な話を見せられるのはやってられん。あさのやったことって、金持ちに生まれてなかったらひとつも成し得てないだろう。 いやちがう、あれはあさだからこそできたことだ、と納得できるものは何も描かれない。だからいい気な話だというのだ。 ただバカなだけ、というのがいない じゃあ真田一家には納得がいくかというと、……そういうところで勝負してるドラマじゃない気がする。 視聴者に教訓を与えるお話ではない。 戦国時代に、いかに面白く魅力的なおっさんたちがわちゃわちゃやっていたか、というのを見せるのが眼目だろう。 それを言うなら、もはやタイトルすら忘れかかっている……『花燃ゆ』か。 あれだって「幕末、いかに魅力的な男女がかっこよく時に悲劇的に維新をなしとげたか」を描こうとしてたに違いないんだが、