関連トピックス裁判員制度殺人(既遂)強盗致傷傷害致死従来の量刑との違いが目立った判決の例 市民が刑事裁判に加わる裁判員制度が2009年5月21日に施行されて丸3年。最高裁は14日、制度開始の前と後の刑の重さ(量刑)を比べたデータを公表した。裁判員が判断にかかわったことで、性犯罪に対して厳しい判決が出る傾向がある一方、社会の中で立ち直りの機会を与える「執行猶予」が付く割合も増えたことがわかった。 裁判員裁判の量刑について、制度導入前は「市民は被害者の感情を重くみる」として厳罰化が進むという予想もあった。だが、執行猶予が活用されることで、量刑の「幅」は広がった形となった。 最高裁は、プロの裁判官だけで審理された刑事裁判の判決(08年4月〜今年3月末)と、裁判員裁判の判決(09年8月〜今年3月末)を比較。殺人や傷害致死、強姦(ごうかん)致傷、強盗致傷など八つの罪名別に量刑を分析した。 続き