◇高崎-金沢間、山間部でトンネル多く 解消工事始まるが… 昨年3月に金沢駅まで延伸し、今年4月に利用者数1000万人を突破した北陸新幹線。順調に滑り出したが、乗客を悩ませていることがある。それは携帯電話の「圏外」問題。特に高崎(群馬県)-金沢間は山間部でトンネルが多くなり「圏外」が続いてしまうのだ。石川県などからの改善要望を受け、昨年度から解消工事が群馬県内で始まったが、全線解消のめどは立っていない。 「北陸新幹線に乗る時は読書か寝るかのどちらか。全席コンセント付きでも結局、インターネットがつながらないので、パソコンやスマホも使えない」。金沢市に実家がある前橋市の男性会社員(24)は苦笑する。 JR東日本・西日本によると、北陸新幹線は、高崎-金沢間(約350キロ)にトンネルが59本あり、総延長は約167キロ。区間のおよそ半分にもなる。特に富山県に入るまではトンネルの連続だ。 石川県