「目のトラブル」の代表例の一つとしてよく知られる充血。いつの間にか自然と元通りの状態になっていることが多いため、症状が出ても放置している人も少なくないだろう。だが、実は重篤な疾病につながる可能性がある充血もあることをご存じだろうか。 本稿では、あまきクリニック院長の味木幸医師の解説をもとに「充血の種類とケア方法」について紹介する。 結膜充血と毛様充血の違い 意外と知られていないかもしれないが、充血には2種類ある。一つは一般的に「充血」と診断されたときに使われる「結膜充血」。そしてもう一つは、黒目(角膜)付近が赤くなっている「毛様充血」だ。それぞれの特徴をまとめた。 結膜充血 まぶたの裏側や白目(結膜)部分に網目状態の血管が浮かび上がる充血。白目から黒目に向かっていくように血管が走行する。「目にごみが入る」「目をこする」「ドライアイ」などが引き金となって起きる目の炎症が原因となるタイプと、「