血統的に地味だから人気にならない 空の上では、きっと“総帥”が微笑んでいるはずなのだ。いや、ドヤ顔でこちらを見つめているかもしれない。期待したあの馬の産駒が、こんなにも走っているのだから。 ダノンバラードである。 「タネ馬として本当に見どころがあるんですよ。子供がデビューしたら、バンバン走って、みんな驚くと思います。まあ見ててください」 ビッグレッドファーム(BRF)に立ち寄るたび、“総帥”こと岡田繁幸さんは言ったものである。 だから個人的に、今年の2歳戦のスタートを楽しみにしていた。もちろん馬券も買っていた。“総帥”にはこの場を借りて、深く感謝しなければならない。 現状の数字はのちほどお知らせするが、なにせ単複のベタ買いで儲かるのである。ここ最近の2歳戦には良血馬の出走が増えてきて、6月当初の勢いは影をひそめつつあるものの、それでも産駒の成績は優秀と評価するしかない。血統的に地味だから、