前回はAmazon Redshiftの基本的な機能の説明を行いました。今回は一歩踏み込んで、具体的にAmazon Redshiftはどのように利用することができるのか、また他のデータウェアハウスやHadoopなどのビッグデータ処理ミドルウェアと比べて、どのような点が優れているのかを説明します。 Amazon Redshift の得意な点・不得意な点 前回の説明のように、Amazon Redshiftはクラウド上に構築されたデータウェアハウスサービスです。そのため、蓄積された大量データの集計処理に特化されています。 たとえば、過去半年分の全データに対する日付ごと・属性ごとのアクセスユーザの件数を一覧で出力する、などです。これに対して、通常の(行指向)データベースの利用方法である、ある特定のユーザの、特定のデータを取得する、などの処理は、たとえ1件を取得するだけでも数秒かかることがあります。つ