大阪府にある印刷会社で、元従業員5人が胆管にできるがん「胆管がん」を発症し、4人が死亡した問題で、新たに東京と宮城県の印刷会社でも元従業員1人ずつが胆管がんを発症したという相談が労働基準監督署に寄せられ、このうち1人が死亡していたことが分かりました。 事態を重くみた厚生労働省は、全国の印刷会社を対象に実態調査を行う方針です。 この問題は、大阪府内にある印刷会社で、平成15年までの13年間に、1年以上、印刷機についたインクを洗浄する作業に関わっていた33人の従業員のうち、男性5人が胆管がんと診断され、このうち4人が死亡したものです。 専門家によりますと、平均的な日本人男性の胆管がんによる死亡率と比べ600倍以上の高い値だということです。 厚生労働省によりますと、この問題が明らかになって以降、新たに東京と宮城県にある印刷会社でも、元従業員の男性1人ずつが胆管がんを発症したという相談が労働基準監