“見積り” を作成した開発チームと、それを確認したビジネス担当者や経営者が、その内容を巡って対立することがあります。「見積りが大き過ぎる」「いや、これぐらいはかかりますよ」といったあのやり取りです。 これはおそらく、両者がともに “見積り” と “計画” を区別せず、混同しているから発生しています。見積り依頼を受けた時、開発チームが提出するものは、おそらく “見積り” です。しかし、ビジネス担当者や経営者が期待するアウトプットは “計画” なのです。 こうして “見積り依頼” という名のもとに、ソフトウェア組織に対立が日々生じているのではないでしょうか。 “見積り” と “計画” は別物見積り結果の「30人月」という数字(①)は、計画ではなく見積り工数です。そんなことは当たり前ですよね。 工数が明らかになれば計画なのか?それでは、30人月の開発を5人でこなすから「6か月」かかる(②)、とい