ミャンマーで国軍がクーデターを実行して1日で2カ月となるが、ここへ来て少数民族武装勢力が抗議デモを弾圧する国軍を厳しく批判し始めた。クーデター後、国軍は武装勢力との和平交渉に積極的な姿勢を見せていたが、取り込みが頓挫した形だ。市民と「抵抗」で連携する組織もあり、国軍との間で激しい戦闘が起きている。 西部ラカイン州を拠点とする仏教徒の少数民族武装勢力「アラカン軍」(AA)と、いずれも中国国境付近を拠点とするタアン民族解放軍(TNLA)とミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)の3勢力は3月30日、国軍による市民への攻撃を非難する共同声明を発表。「もし(国軍が)市民の殺害を続けるならば『春の革命』を掲げる市民とともに立ち上がる」と警告した。 国軍はクーデター後、…