■産経新聞アーカイブ(2009年05月17日 大阪府下版に掲載) 放送学科長/言葉をど真ん中に置こう あれは女優、オードリー・ヘプバーンへのラブコールだったんですよ。昭和48年に私が作詞したテレビアニメ「キューティーハニー」の主題歌です。若いみなさんには歌手、倖田來未が歌ったカバー曲の歌詞といったほうがわかりやすいでしょう。 「この頃はやりの女の子 お尻の小さな女の子 こっちを向いてよハニー…」。当時、私は広告代理店で働いていて、CMソングをたくさん作っていました。あるとき、オードリー・ヘプバーンを起用してCMを制作することになりました。そこでできたのがこのフレーズでした。 実際のCMでは、私の作った別の案が採用されましたが、友人の音楽プロデューサーがこのフレーズをとても気に入り、新作アニメの主題歌として使いたいといってきたので、「キューティーハニー」の歌詞が誕生したのです。そのとき