東京電力の2012年度のLNG(液化天然ガス)消費量が2395万トンと、過去最高だった11年度を4.7%上回る見通しだ。重油は783万キロリットルで前年度比40.8%増、原油は326万キロリットルで同29.4%増。石炭は317万トンで同1.6%の減少だが、発電設備の点検が入る年度としては最高水準となる。原子力発電の再稼働が見通せない中で火力発電のフル稼働態勢を維持するため、輸送、基地への受け入れも含めてぎりぎりの燃料調達が続いている。 燃料消費量の増加に伴い、燃料費も大幅に増加する。12年度は中間期で同37.6%増の1兆3465億円だった。通期では同2割増の2兆7800億円程度を見込んでいる。 (本紙3面より抜粋)