訓練でつかったホースや機材を消防ポンプ車に収納する春日市消防団南分団の団員たち。新たに配備される車両はより小型で総重量で約半分となるため、収容できる機材が制限される=2021年3月7日午前9時56分、福岡県春日市春日5丁目、岩田誠司撮影 消防団員なのに、消防車を運転できない――。そんな団員が各地で増えつつある。運転免許証の区分が変更され、普通免許で運転できる車両総重量が3・5トン未満になったためだ。新たな免許を団員に取得してもらうか、軽量で装備を絞った消防車に買い替えるか。自治体も現場も悩む。 【画像】「無給だけど、プロ」。森林火災と闘う豪州の消防団 福岡県春日市で3月7日、市内五つの消防団が参加して防災訓練が開かれた。各団が配備されている消防ポンプ車(総重量約7トン)を川沿いにまわしてホースを川に下ろし、放水する手順を確認した。 南分団からは7人が参加した。だが、このうち4人は運転できな