三菱東京UFJ銀行(以下、三菱UFJ)の行員らは2011年から13年にかけ、顧客の女性を勧誘しマルチ商品に投資させるなどして、約4億円を損失させた事件で、被害者側の弁護士が事実を確認すべく同行に対して送付していた内容証明付きの質問状に対し、9月末、同行からの回答が届いた。 事件の詳細は『三菱東京UFJ銀行員、顧客の高齢者女性をマルチ投資へ勧誘し、約4億円の被害与える』の通りだが、簡単に振り返ると、東京都在住の佐藤幸子さん(仮名)が三菱UFJ浜松町支店(現在は新橋支店に統合)を訪れたのが10年。そのとき担当になったのが行員Y(当時30歳)だ。 佐藤さんは11年1月に投資を開始し、1年後の12年1月までに投資総額は3億円を超えたが、元本ベースで約8000万円の損失が出た。佐藤さんは、Yに安全な投資に切り替えるよう頼んだが、Yは「これまでの損を取り戻しましょう」と、後任のKとその友人でコンサルタ