《本記事のポイント》 そもそも築地が危ないから移転問題は始まった豊洲を嫌がる業者の心配は「安全」より「立地」「築地か豊洲か」の判断は僅差の問題だった 築地・豊洲は2017年、政局を揺らす"小池劇場"の主舞台となる。 7月に行われる東京都議選では、小池百合子・東京都知事率いる地域政党「都民ファーストの会」が、都議会の過半数となる候補を擁立すると言われている。ここで小池新党が大勝すれば、かつての「大阪維新の会」のように、地方発で国政を揺らす存在にもなり得る。 豊洲市場の移転問題が、その都議選で争点になる可能性が高い。 豊洲市場は、ガス工場跡地であり、土壌汚染が懸念されていた。そこに1月、「地下水から環境基準値を大幅に超えるベンゼンが検出された」ことが発表され、移転は暗礁に乗り上げつつある。 しかしここで、問題の原点に立ち戻りたい。そもそも築地が危ないから移転問題は始まったのだ。いったいどのよう
