売り上げがゼロのときもあった 岡島悦子氏(以下、岡島):川鍋さんにも伺っていきたいんですが、今おっしゃっていた長く続く会社という意味では、まさに86年やっている会社の家業を継がれた。日本交通さんでの修羅場と、ご自身の成長みたいな話をお願いします。 川鍋一朗氏(以下、川鍋):いちおうIVSなんですけどね(笑)。お2人の話を伺っていて、やっぱりすごくベンチャーだなと思ったんですよ。自分はあんまりそこに苦しみを感じてないというか(笑)。 私の場合は三代目なので、生まれて物心がついてから「継ぐぞ!」と決めて、それから逆算してどうしたらいいかって一生懸命考えたんですよね。 アメリカに行ってビジネススクールでMBA取らなきゃいけないし、その後はコンサルティング会社で働くのが一番良さそうだと。で、レジュメ的には絵を描いたので、小学校から慶応に行ったボンボンの中では、一応一生懸命やったつもりなんですね。